Prosthesis & Orthosis
義肢・装具
バイタルフス高知では、高知県内外の専門病院において整形外科疾患、中枢疾患、小児整形疾患、スポーツ障害疾患、リウマチ疾患、糖尿病足病変疾患など、多岐にわたる義肢・装具の製作を行っております。
Prosthesis
ー義手・義足ー
義肢の目的は生活の再建です。
いかに患者さまが元の生活に近づけるかが最も重要です。 日常生活、職場復帰、スポーツ…
患者さんが今まで何をしていたのか。これから何をしたいのか。生活圏周辺の状況。年齢…性別…
さまざまな情報を収集することが最も重要です。
決して高価なパーツ、高機能のパーツを使った義肢が「いい義肢」ではない。
ー切断ー
何らかの原因で切断された患者さまは、不安でいっぱいなのです。
これから先の人生に対して不安でいっぱいなのです。
我々義肢装具士はその不安やストレスを少しでも軽減できるように頑張らなければなりません。
ただ作ってお渡しするだけ…ほかのことは知らない…では、義肢装具士の免許なんていらない。
義肢装具士は、医学、運動学、動作分析学、義肢学、義肢パーツの選択はもちろんのこと、
パーツの特徴、使い方の指導、歩行訓練方法の助言、断端のセルフケア、日常生活でのアドバイス
患者様の不安や悩みに対してお応えできるようにさまざまな知識や技術を習得しなければいけないのです。
義肢装具士は、義肢に関わる知識や技術に関しては職種の壁を越えて身につけておくべきであると考えています。
昔…30年ほど昔…ある先輩のセラピストが新人の私にこう言いました。
「地方のセラピストは、義肢を必要とする患者さまの担当になるのは一生のうち1度か2度だよ…言わば義肢に関しては素人同然だ。君たち義肢装具士は年間に何肢経験するんだ! お前たちは作るだけの役割なのか? 君たちが理学療法士の領域まで勉強して理学療法士に助言できるようにならないと決して患者は救えない!もっともっと勉強しなさい!」と…叱咤激励されたことを今も感謝しています。
Orthosis
ー装具ー
治療用装具の目的は治療の促進です。
傷害部位に対し、固定・支持・矯正・免荷・代償をさまざまな材料を使用しその組み合わせで装具を製作していきます。
装具製作においては「装具の目的」が最も重要です。
装具製作技術について
製作可能である「装具」は、一応、ほとんどの装具は製作できます。
「一応」「ほとんど」という意味は、製作技術はあるが製作する種類が少なくなった…という意味です。
近年、教科書に書かれている装具でいえば50%以上は見かけることすらないのが現状。
逆に、そのような装具を見かけると「まだこんなのを作っているの?」と思うほどです。
この20年間での医療技術・機器の進歩、リハビリテーションテクニックの進歩は凄まじく、それに伴い装具製作は激減。
頸椎・肩・肘・手・股関節・膝関節関わる装具はほぼ必要ないと言っても過言ではない。
手術→リハビリ→即退院→完治
これから先も装具製作の減少は止まらないででしょうね。
非常に良いことです。これが「進歩・進化」というものです。
これから先の義肢装具製作会社は、技術力の高い専門性の高い「先を見据えることのできる」会社しか残らないと思います。
患者さまへ
義肢・装具のことでご質問等があれば何なりと弊社スタッフにご相談ください。
上記に記載しましたように、ほとんどの装具製作は可能です。
小児整形では、さまざまなプリント柄のプラスチック装具をご用意いたしております。多種のカラー素材がございます。
ベルトに関しましては、革素材・合成皮革などを使用し多種のカラーを準備しております。
刺しゅう機によるネーム入れや可愛いワンポイント刺繍なども可能ですのでお声掛けください。
※ 側弯矯正装具「プレーリーくん」に関して
弊社は2014年、社会福祉法人愛徳福祉会大阪発達総合療育センター南大阪小児リハビリテーション病院および株式会社プレーリーファクトリーにおきまして既定の研修を受け正式に許可を受け製作を行っております。
しかしながら、同病院のホームページには弊社の名前が記載されておらず、ご心配になられている親御さんもおられると思います。本件につきまして問い合わせをしたところ事務局の回答では、2015年以降の研修が「医師同伴での研修」と変更になっており、2015年以降に医師同伴で研修された義肢製作会社の名前のみを記載しているとの回答でありました。なお、事務局からは、「ご心配な方は同病院へ問い合わせをしていただければ許可していることをお知らせいたします」とのことです。